
「初恋の女の子で、初めて愛し合った女性は、風俗嬢だった」
二十歳の誕生日を三ヶ月後に控えた今でも高木憲秋は未練を引きずっていた。
中学入学式の日から、中高、青春の六年間を費やした初恋を、大学二年生の今になっても、未だ捨てきれない。
告白も出来ずに離れ離れになってしまってからも、想いを抱き続けてきたが、あの子がどこにいるのか、いまどうしているのかも分からない。
さすがにもう諦めをつけて、新しい恋を始めなくてはいけないと思いきり、バイト先の店長 高橋に相談した結果、脱童貞&あの子への想いを断ち切るために風俗デビューを決心する。
思いきって憲秋が風俗に行くと、自分の相手になったのはなんと初恋のあの子だった…